私のおすすめ本

「テンパらない」技術──焦りとイライラから自由になる方法

本日の一冊

本について語りつつ、冷蔵庫の牛乳の賞味期限も気になる男──あんり収穫祭です。
今日の一冊は、仕事や日常で「もう無理!」と頭が真っ白になりがちな人におすすめ。
西多昌規さんの『「テンパらない」技術』(PHP文庫)です。


書誌情報

著者:西多 昌規
出版社:PHP研究所
発売日:2012/6/4
文庫:256ページ


テンパる人、急増中?

著者の西多さんは精神科医。
いまや「テンパる」は若者だけの問題ではなく、老若男女が直面する“大人の危機”だと指摘します。

キレやすい、焦りやすい、想定外に弱い。
そんな状態が積み重なれば、せっかくの人生を棒に振ることもある──。
「テンパらない」ことは、実は人生を守る技術なのです。

私はこの記事を書いている間にも、洗濯機が「エラー音」でテンパっていました。どうやら家電も焦る時代のようです。


本書のポイント

1. 応急処置でテンパりを回避

・「一時戦線離脱」で気持ちを立て直す
・集中時間は「15分」で区切る

焦ったら、まず深呼吸。そして「ちょっとトイレ」と言って立ち上がる。会議でやりすぎると、ただの“頻尿キャラ”になりますが、応急処置としては有効です。

2. 生活習慣で予防する

・メモを取って「脳の負担」を減らす
・朝の準備は「前日夜」に済ませる

「朝のテンパり」は人生最大の敵。出勤5分前に靴下が見つからない──これこそ精神修行の極地です。前日に準備しておけば、救われるのは未来の自分。

3. 「テンパらない人格」を育てる

・メンターを持ち、新しい経験を恐れない
・想定外を引き受ける

人生は「想定外」の連続。私もコンビニでアイスを買ったらスプーンがついていませんでした。
想定外を受け入れるとは、つまり手で食べる覚悟を持つことです。

4. コミュニケーションで他人をテンパらせない

・悪口は言わない
・上手なアイコンタクトを心がける

相手をテンパらせない配慮も大切です。アイコンタクトは大事ですが、凝視しすぎると「勝負を挑まれている」と誤解されます。
ほどほどが吉。

5. ポジティブ反省法

・テンパり経験も財産
・反省には必ず「ご褒美」を混ぜる

例えば「今日は上司に怒鳴り返しちゃった…」という反省に「でも夜はケーキを食べよう」をセットする。脳は意外と単純で、次はもう少し落ち着こうと思えるそうです。


あんり収穫祭的おすすめポイント

  • キレそうになったら「家族やペットの写真」を見る
  • 苦手分野を知る「テンパりやすい状況リスト」を作る
  • 嫌なことは寝て忘れる──これは科学的に正しい

「寝て忘れる」はただの怠惰ではなかったのです。堂々と布団に潜り込める大義名分がここにあります。


まとめ

『「テンパらない」技術』は、焦りやイライラを和らげ、日々をスムーズにするための実践書。
メモを取る、準備を前倒しする、想定外を受け入れる──小さな工夫で人生は驚くほど変わります。

私の場合は「冷蔵庫の牛乳の残量を常に把握する」ことが、テンパらない秘訣かもしれません。
あなたもこの本を片手に、少し余裕のある毎日を始めてみませんか。

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