本日の一冊
「正直に言うと、もうだめかもしれない。」
あんり収穫祭は資金繰りが厳しく、自己破産という言葉が現実味を帯びてきました。
帳簿を見るたびに心拍数が上がり、未来の話をすると胃が重くなる。
そんな状況の中で、私はこの一冊を手に取りました。
『非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣』
著者は、実践マーケターとして知られる神田昌典氏です。
成功本は山ほどあります。
しかし、希望が薄いときほど「きれいごと」は逆効果になる。
この本が今の自分に刺さった理由は、そこにありました。
書誌情報
著者:神田昌典
出版社 : フォレスト出版
発売日 : 2002/6/1
言語 : 日本語
単行本 : 251ページ
その“胡散臭さ”が、逆に信用できる理由
神田昌典氏は、外務省→ウォートンMBA→外資系企業→独立、というエリートコースを歩んだ人物です。
普通なら「成功者のポジショントーク」で終わりそうな経歴ですが、この本は違います。
彼ははっきりと言います。
- 心よりも、まず金を優先しろ
- 善人である必要はない
- 嫌われてもいい
この開き直りは、綺麗な成功談ではなく、生存戦略としての成功法則に近い。
追い詰められている人間にとって、
「正しくあれ」よりも
「まず生き延びろ」
と言ってくれる本の方が、よほど誠実です。
非常識な成功法則が教えてくれる8つのステップ
本書は8章構成で、かなり実践的です。
① やりたくないことから、やりたいことを導く
まず「これだけは嫌だ」をはっきりさせろ、という逆転の発想。
② 目標を紙に書き、ニタニタ眺める
胡散臭いですが、やれと言われると意外とやっていない。
潜在意識に刷り込む、という一点突破。
③ 理想の肩書きを先に作る
今の実力は関係ない。
セルフイメージを書き換える。
④ 学習で感性を磨く
努力ではなく、環境を変えるという考え方。
フォトリーディング、カセットテープ学習、そして、成功者たちと繋がる方法。
⑤ 頭を下げない営業
断られる前提で数を打つ。
メンタルを削らないための「殿様バッタのセールス」営業論。
⑥ お金を溺愛する
お金を汚いと思う人間に、お金は寄ってこない。
耳が痛いが、現実的。
⑦ 現在と未来のバランスを取る
今の自分を否定せず、未来から助言をもらう思考法。
⑧ 成功のダークサイドを知る
成功はゴールではなく、周期運動だという冷静さ。
「傲慢に徹しろ」という言葉が、なぜ救いになるのか
この本の中でも特に印象的なのが、
嫌な客に頭を下げるな
謙虚を嫌悪し、傲慢に徹しろ
という一節です。
普通なら反発を覚える言葉ですが、
追い詰められているときほど、これは自尊心の止血になります。
すべてを自分の責任にしすぎる人ほど、
この言葉は効く。
「壊れる前に、態度を変えろ」
そう言われている気がしました。
自己破産寸前でも、この本が「最後の希望」になる理由
正直に言えば、
この本を読んだからといって、明日すべてが解決するわけではありません。
ですが、
- 自分が悪い、という思考のループ
- きれいごとへの嫌悪
- 努力信仰への疲労
そこから一度、外に出してくれる力がある。
「まだ手はあるかもしれない」
そう思えるだけで、人はもう一日踏ん張れる。
まとめ|非常識な成功法則は、絶望期に読む実用書である
『非常識な成功法則』は、
夢を語る本ではありません。
追い詰められた人間が、立て直すためのマニュアルです。
今、余裕のある人が読むと、鼻につくかもしれない。
でも、余裕のない人間には、はっきりと効きます。
あんり収穫祭がどうなるかは、まだ分かりません。
それでも私は、今日もページをめくっています。
希望というより、
生き残るための手触りを探しながら。
